子供の頃に太っていなければ、大人になってから太りにくくなると思っている方もいるかもしれません。
確かに以前は、子供の頃に太っていなければ大人になったときに太りにくくなる言われていました。ですが、最近の研究で大人になって太った場合も「脂肪細胞」が増えるということがわかってきました。
「脂肪細胞」といわれても何のことだか分かりませんね。その脂肪細胞が増えると、どうして太りやすくなるのでしょうか。
太る原因となる脂肪細胞ってなに?
私たちの体の中には大きく分けて「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」というふたつの脂肪細胞があります。
そのうち白色脂肪細胞が太る原因になるとされています。白色脂肪細胞は下腹部、お尻、太もも、や内臓などに分布しており、体の中にある余計なエネルギーを脂肪に変えて溜め込んでいきます。脂肪がついたと悩みやすい箇所に多く存在しています。
褐色脂肪細胞は首、脇の下、肩甲骨、心臓、腎臓の周りに分布しており、脂肪を燃やして熱を作り出す働きをしています。褐色脂肪細胞は、赤ちゃんの頃に約100gあったものが成長とともに減り、大人になると40g程度に減ってしまいます。現在では肥満の予防や治療のために褐色脂肪細胞の研究がされています。
脂肪細胞は個人差はありますが、全身に600億個あるといわれています。
脂肪細胞ひとつにつき1マイクログラム(0.000001g)の脂肪をためることができるので、この脂肪細胞に脂肪が満杯に付くと約60kgの体脂肪がつくことになります。
脂肪細胞は大人になってからでも増える
この脂肪細胞は胎児期、乳児期、思春期にのみ増えるといわれていましたが、最近の研究で大人になってからも増えるということが分かってきています。
大人になってから太り、脂肪細胞で脂肪が蓄えきれなくなると、細胞分裂を起こし脂肪細胞が増えていきます。増えた脂肪細胞が減るということがほとんありません。
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