体脂肪には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」があるということは、BMIの数値が高いと筋肉質でも肥満なの!?痩せていても肥満の危険!で述べました。ダイエットには体脂肪を落とすことが重要ですが、体脂肪には大切な役割もあります。
ここでは体脂肪について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
内臓脂肪
内臓脂肪はお腹の「腸間膜」の周囲に付く脂肪のことをいいます。内臓脂肪は、臓器を支えて定位置に固定したり、短期間の飢餓状態に備えてエネルギーを蓄積する役割があります。
内臓脂肪はホルモンの関係から男性につきやすく、丸みを帯びた体型から「りんご型」と呼ばれています。更年期以降の女性にも多く、加齢とともに蓄積しやすくなります。
内臓脂肪が多いと、糖尿病、高血圧などの生活習慣病やメタボリックシンドロームのリスクが高まるので、普段の生活から気をつけておくことが大切です。内臓脂肪は落ちやすい脂肪ですので、日頃の食生活や運動を見直すことで減らすことができます。
皮下脂肪
皮下脂肪とは皮膚のすぐ下にある脂肪のことをいいます。皮下脂肪は外部の衝撃から内臓を守ったり、体温保持や長期間の飢餓状態に備えてエネルギーを蓄積する役割があります。
皮下脂肪は女性に多く、女性ホルモンが影響を与えます。おしりから太ももにつき、下半身太りになりやすいことから「洋ナシ型」と呼ばれます。皮下脂肪は体型に大きな変化が起こりますが、内臓脂肪に比べて病気になるリスクは低くなります。
皮下脂肪は内臓脂肪に比べて落ちにくく、ダイエットをしても最後まで残ってしまいます。食事のコントロールや有酸素運動で根気強くダイエットをする必要があります。
体脂肪まとめ
内臓脂肪と皮下脂肪はその特性から
- 内臓脂肪=普通預金
- 皮下脂肪=定期預金
にたとえられます。どういうことかというと、内臓脂肪(普通預金)は、日々の生活のためのものであり、簡単に貯まるけどすぐに減ります。一方、皮下脂肪(定期預金)は、いざというときのためのものであり、徐々に蓄積されて容易に減らす(引き出す)ことはできません。
お腹の脂肪をつまんで、しっかりとつまめる場合は皮下脂肪、つまみにくい場合は内臓脂肪の可能性があります。
体脂肪を減らすダイエットには食事のコントロールと有酸素運動が効果的です。
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