食品1品だけを食べ続ける単品ダイエット。「バナナダイエット」や「りんごダイエット」などが一時期はやりましたね。
手軽に始められるので、テレビや雑誌で紹介されると一大ブームとなります。ですが、その単品ダイエットには落とし穴があります。
今回は単品ダイエットをおすすめしない理由、単品ダイエットがよくないワケをご紹介します。
ダイエットに栄養素のかたよりはNG!
栄養素には糖質、脂質、たんぱく質を含む「三大栄養素」、糖質、脂質、たんぱく質に加えビタミン、ミネラルを含む「五大栄養素」、さらに食物繊維を加えた「六大栄養素」があります。
三大栄養素ってなに?
私たちが毎日食べている食事は、栄養素の働きによって「糖質(炭水化物)」「脂質」「たんぱく質」の3つに分けることができます。
- 糖質(炭水化物)……エネルギー源(ご飯、パン、めん、いも、砂糖など)
- 脂質……貯蓄エネルギー(バター、マーガリン、植物油、肉の脂身など)
- たんぱく質……筋肉や臓器、血液をつくる材料(肉、魚、卵、大豆製品など)
この三大栄養素である「糖質(炭水化物)」「脂質」「たんぱく質」は、人間の生命活動のために必要不可欠なものですが、過剰に摂取してしまうと体脂肪として蓄えられてしまいます。
三大栄養素は脂質、糖質、たんぱく質の順で体脂肪となりやすい性質があります。
五大栄養素ってなに?
五大栄養素というのは、三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質に「ビタミン」「ミネラル」を加えたものをいいます。
- ビタミン……体の調子を整える(緑黄色野菜、果物、レバーなど)
- ミネラル……骨や歯などをつくり体の調子を整える(海藻、牛乳、乳製品、小魚など)
ビタミンとミネラルは三大栄養素のようにエネルギーや体の構成成分にはなりませんが、体脂肪や三大栄養素の働きを助けるのに必要不可欠なものです。必要量は少ないのですが、体内で作ることができないので食べ物から摂取する必要があります。
ビタミンやミネラルが不足すると骨粗しょう症や貧血などの欠乏症になったり、過剰摂取すると不整脈や血圧低下などの過剰症が起こることがあります。
健康的にやせるためには、栄養素をバランスよく摂取することが大切なのです。
六大栄養素ってなに?
六大栄養素とは、五大栄養素に「食物繊維」を加えたものをいいます。
食物繊維は、玄米などの穀類、いも、こんにゃく、野菜、果物、海藻類などに多く含まれています。体内にほとんど吸収されないのでエネルギー源や体をつくる成分とはなりませんが、便通をよくしたり血糖値が上がるのを防ぐなど体に必要な六番目の栄養素だとされています。
食物繊維が足りないと便秘になったり、摂取しすぎるとほかの栄養素の吸収をさまたげたり、お腹がゆるくなってしまうことがあります。ダイエットをするのに食物繊維はとても大切な栄養素なのです。
栄養はバランスよくとるのがダイエットの基本!
六大栄養素はどれかが不足しても、過剰になりすぎても体によくありません。ダイエット中だからと、かたよった食事をしてしまうと健康そのものを害してしまう恐れがあります。
体重や見た目が変わっても、不健康なやせ方、吹き出物がたくさん出た肌ではあなたの魅力も半減してしまします。
また、単品ダイエットをすると味気ない食事がつづきカルシウムなどの栄養素が不足してイライラ・ストレスがたまり、その反動で暴飲暴食につながりやすくなります。リバウンドしやすいのが単品ダイエットの危険なところです。
単品ダイエットでは一時的な効果が見られるかもしれませんが、かたよった食事はダイエットの効果・スピードを半減させてしまうということを理解しておいてください。
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